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民を天のごとく

2012年04月20日 17:14 春・夏・秋・冬

主席生誕100周年を祝う閲兵式で、金正恩最高司令官が行った演説は大きな反響を呼んだ。「列強に踏みにじられた弱小国が、今日は堂々たる政治軍事強国となった」と歴史を総括する演説者は、若くして指導者の風格を見せた

春夏秋冬▼壇上からの演説は、率直な言葉で「人民に寄り添う政治」を表明していた。国家ビジョンを高らかに謳うだけでなく、国内の現状に即して未来を語った。「わが人民が、再び困苦欠乏に耐えることがないようにする」-その肉声は、聴衆の心を揺さぶったことだろう。敵対国との「砲声なき戦争」を続けながら、生活苦を経験した。最高指導者による公約は、幾多の試練を乗り越えてきた普通の人々の実感を踏まえたものだった

▼「以民為天」、人民を天のごとく観るというのが主席と総書記の座右の銘であった。最高司令官は、先代の持論を本格的に実践しようとしている。演説では「わたしは常にあなたたちと運命を共にする戦友であり続ける」と宣言した。演説に先立っては、党中央の幹部に対して「民心をないがしろにしたり、無視する現象」を許してはならないとの指示を与えていたという

▼「自主の道、先軍の道、社会主義の道」(最高司令官演説)を「上から目線」でははく「生活者目線」から見通す。先代の遺志を忠実に受け継いだリーダーの登場により、朝鮮の強盛国家建設は新たなステージに入った。(永)

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