
金錦園がこよなく愛した金剛山
見聞録「湖東西洛記」には次のようなくだりがある。
「女であるならば足は閨門の外に出ず、ひたすら酒食のことだけを考えていればよいと言うが、(中略)なぜ女の中に卓越した者が誰もいないなどと言えるのか。そうでなければ、閨中深くにおり、その聡明さと見識を広げられず、ついには消えてしまうのだ。なんと悲しいことだろう」(若女子則足不出閨門之外、惟酒食是議、(中略)豈女子中出類拔萃者、獨無其人也。抑深居閨中、無以自廣其聰明識見、而終於泯泯没没、則何不悲哉)
金錦園(1817~?)は、天が自分に知恵と才能を与えているのに、女だからといってなぜ男のように山川を遊覧し見聞を広げることができないのか、女は何かを成し得ることもなく名を残すこともなく、家に閉じこもり家事だけをやっていればいいのかと、強い口調で不満をあらわにする。その不満こそが、1830年春、14歳のときに両親を説得、男装で故郷―原州を発ち、金剛山を見聞し関東八景と雪岳山を縦走、漢陽地方に至る旅に出た理由としている。惚れ惚れとする自我とプライドである。
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