敗戦後の日本で新しく国宝指定制度ができて、その第一号に指定されたのがこの「弥勒菩薩半跏思惟像」(宝冠弥勒)である。
「細い眼、はっきりした眉、それにつづく通った鼻筋によって、まことにすっきりと整えられていて、唇の両端にやや力を込めているために多少微笑を含んでいるように感ずる。両手の表現は変化があり優雅な趣に溢れ、特に右腕のカーブの線が美しく、そして両足を被う裳が台座に垂れかかる部分は皺を顕著に表わし、又、衣端に変化を与えている点は上方の簡素な表現と対照的で非常に美しいのである」(「広隆寺縁起」)
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