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〈スニムのいい話 29〉「あげる」ができない

29お布施というものがありますが、これはお寺やお坊さんにあげるお金のことではありません。布施とは一般的に自分が持っている物を人にあげることを言います。

こんな話があります。

ある青年がブッダに「目玉がほしい」と言いました。病気の母親を助けるために、ブッダの目玉を売ってお金にしたいというのです。

するとブッダは目玉をくりぬいて青年にあげました。だが、青年は大笑いして母親の話はウソだと言っては、なんと目玉を踏み潰して立ち去ってしまったのです。

ブッダの弟子たちは、青年を捕まえて処刑しようと怒りました。しかし、騒ぎ立てる弟子たちにブッダは言いました。

「あげたものだから、どうしようと勝手ではないか」

人は汚いものです。「あげる」という行為、簡単にできそうで、なかなかできません。

(お話:尹碧巌・国平寺住職、イラスト:河美香・埼玉初中教員)

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