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〈スニムのいい話 23〉ほとけ様に会いたい

23人が普通の生活のなかで、空気のありがたみを感じることはあまりないと思います。あたり前のように空気があり、あたり前のように呼吸していると思います。

ある青年がお寺に行ってお坊さんに「ほとけ様に会いたい」と言いました。それを聞いたお坊さんは「それでは会わせてあげよう」といっては、青年を池に突き落としました。苦しむ青年が水面から顔を出そうとすると、お坊さんが頭を沈めます。青年はもがき苦しみました。お坊さんが手を離すと、青年は顔を出し呼吸を整えました。このときの青年は生きた心地を感じたことでしょう。

人が生きるということは、水の中にいるときのように苦しいものです。このとき一番必要なものが仏なのです。池に落とされた青年にとっては空気が仏です。

ほとけ様は形ではありません。あたりまえにある一番大事なものです。親が死んでからそのありがたみに気づくとよく言いますが、身近な存在、近くにあるものを大切にしなければなりません。

(お話:尹碧巌・国平寺住職、イラスト:河美香・埼玉初中教員)

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