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〈民族楽器のルーツをたどる・ウリナラの楽器 13〉法鼓(ポプコ)、雲板(ウンパン)、木魚(モゴ)、梵鐘(ポムジョン)

2009年06月26日 00:00 文化

地、空、水の生き物を救う 仏教儀式に使われた楽器

*ポプコの舞(左)とポムペ(右)

*ポプコの舞(左)とポムペ(右)

今回は仏教音楽においてのウリナラの楽器に触れてみよう。

まずは朝鮮の音楽の根元とも言えるポムペ(梵唄)の話からはじめよう。「唄」という字は「唱」と同じ意味の梵語から作られた。他に梵音、梵声とも呼ばれ、これを歌うお坊さんを「魚丈」という。別名、魚山またはインドの音とも言うが ポムペはリズムと和声がない単旋律で、寺で法事の時使われる仏教儀式の音楽だ。

ポムペの歴史は、新羅の高僧・真鑑禅師から始まったと推定される。真鑑禅師は西暦804年唐に留学した後830年に帰国、その後玉泉寺で弟子らにポムペを教えたという(三国遺事では景徳王760年頃にはポムペ僧がいたことを暗示している)。

古代インドでは聖典ベーダーに曲を付けて詠ったことからバラモン教の音楽が発展したと言われている。また中国では三国時代に入ってきた康僧會がポムペの名手と言われた。「法苑珠林」36によれば、魏の曹植が山東省魚山で梵音を得しポムペを創作したと伝えられ、これが「聲明」というポムペの起源だとされる。

では、仏教儀式音楽に使われる仏具(楽器)を紹介してみよう。

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