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〈朝鮮と日本の詩人 93〉井上光晴

「昨夜も黒人兵が射殺された」

血痕(ちのり)のあとはまだ消えない

昨夜も黒人兵が射殺された

ふつ、ふつ、ふつ、ふつ

ふつ、ふつ、ふつ、ふつ

コンクリートの声をあげて

彼はたえまなく打っているが

汽笛ひとつ鳴らさずに

この港からは毎日

二隻ずつ輸送船がコ―リアにむけて

出て行く

 

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