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〈スニムのいい話 3〉戒名は仏教徒だけ

2009年05月13日 00:00 コラム

3戒名とは、死んだときにお坊さんから付けてもらう名前だと一般に思われています。でも本当は、生きているうちに付けてもらうのです。

仏門に入るとき(得度)、親から付けてもらった名前(俗名)を捨て、二百四十戒まである厳しい戒律を守り修行していく仏様の弟子として付けてもらう名前を戒名と言います。つまり、お坊さんの法名が戒名なのです。

お葬式での戒名とは、菩堤寺のお坊さんが、亡くなられた檀家の在家信者の方に生前の功徳の位を付けてあげることです。位は各宗派によって異なり、生前に故人が仏教徒であることが大前提となります。檀家制度が薄くなり宗教観が異なる現代社会では、戒名をいただくありがたさがありません。とくに儒教観の強い同胞社会では戒名は無意味です。俗名(本名)をそのまま戒名としていただくのが良いと思います。儒教ではチバン(紙榜)を書きます。

ちなみに、仏壇とは仏を祀り仏の教えをいただくところで、亡くなった方を祀るところではありません。仏教での位牌は亡くなった方を仏と同じく見るので、仏様になられた戒名として位牌を祀るところなのです。けっしてチェサ(祭祀)をするところではありません。

(お話:尹碧巌・国平寺住職、イラスト:河美香・埼玉初中教員)

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