
彗星の出現を記した「星変測候単子」
世界最初の雨量計・測雨器は、朝鮮が世界に誇る科学史的業績であるが、前近代的な側面もある。というのは農耕社会において降雨量は農業と直接関連する重要事項であり、天に代わって政事を行う王はそれに高い関心を持っていることを示す必要があった。そこで日照りになると雨乞いの儀式が行われたが、雨が降るとその量を測雨器によって測った。まさに、測雨器は王の徳を誇示する象徴としての役割を担ったのである。
世宗時代に確立された測雨器による降雨量観測は、壬辰倭乱(豊臣秀吉の朝鮮侵略)によって中断を余儀なくされたが、復活したのは18世紀の英祖時代である。1724年に第21代王となった英祖の在位52年は歴代のなかでもっとも長く、世宗に次ぐ英明な王といわれている。その彼が測雨器を復活させたというのも、ある意味で象徴的である。
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