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〈朝鮮と日本の詩人 32〉佐川亜紀

みどり色の湖は

豊かな胸の静かな呼吸のように

さざ波を果てしなく広げてゆく

陽光は波にくだけて

金色のステンドグラスを描く

ダンプカーがひっきりなしに通る大橋の向うに

相模湖ダムがある

遊覧船くじら丸が勢いよく吹き上げた湖水を

子供が手をまあるくして受けた

水と遊びたいんだもの

まあるい手の中の水は

かすかにゆれて

かすかにぬくんで

すこしずつこぼれて

生きている心臓のようだ

温かく柔かく血が流れ思い出のつまった心臓

あなたの魂をこのように受け取れるか

水道から唇をぬらし私の身体を流れる水

毎日横浜と川崎の人々をうるおす水

最新のエレクトロニクスを動かす電気

「一千kw発電能力当り、一人死ぬのが当時の見方」

「水には血が流れている」

この湖をダムを造った朝鮮人のあなたが

ない

あなたは確かに

存在したのに

ない

やっと建てた慰霊碑にもない

あったとしてもあなたの名ではない

「日本名」という呼び名

いきなり連れてこられいきなり付けられた呼び名

あなたの祖先があなたの家族があなたの故郷があなたの

土地が林が川が

生きて肉のように付いている名ではない

(以下最終行まで17行略)

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