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〈朝鮮と日本の詩人 25〉茨木のり子

韓国の老人は

いまだに

便所へ行くとき

やおら腰をあげて

〈総督府へ行ってくる〉

と言うひとがいるそうな

朝鮮総督府からの呼び出し状がくれば

行かずにすまされなかった時代

やむにやまれぬ事情

それは排泄につなげた諧謔と辛辣

ソウルでバスに乗ったとき

田舎から上京したらしいお爺さんが座っていた

韓服を着て

黒い帽子をかぶり

少年がそのまま爺になったような

純そのものの人相だった

日本人数人が立ったまま日本語を少し喋ったとき

老人の顔に畏怖と嫌悪の情

さっと走るのを視た

千万言を費されるより強烈に日本がしてきたことを

そこに視た

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