
新羅の石窟庵仏像(本尊・像高3.26メートル)
世界最古の天文台といわれる瞻星台は建てられて1300年以上にもなるが、これまで一度も補修工事を行ったことがない。この事実は、当時の高い建築技術を示すものであるが、瞻星台の建立には百済の技術者たちが大きな役割を果たしている。その技術伝統は高句麗にまで遡るが、その代表的事例である集安の将軍塚は四角形でピラミッドのように石を積んだことに特徴があった。
その後、朝鮮の建築技術は六角形、八角形とその形を洗練させ、ついには瞻星台の建築上の特徴である円に辿りついたのである。四角よりも円の方が設計、施工においてより高度な技術が必要となるのは容易に想像されるが、その極致ともいえるのが慶州吐含山の石窟庵である。石窟の内部には高さ3.5メートルの釈迦如来像を安置し、その後方に十一面観音像、菩薩、羅漢像などを配し、新羅仏教美術の頂点に立つといわれている。中国やインドの石窟は岩盤を掘って造られたものであるが、慶州石窟庵は大小の花崗岩でドーム型の石窟を築造したあとに土で埋めたものである。したがって、より自由な設計が可能となるが、実際に正六角形と外接円との関係やさまざまな比例関係を取り入れている。
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