北鮮側は
黄色な稲田で飾られているが
南鮮側は
茫々(ぼうぼう)と立ち枯れた雑草原だ
この非武装地帯には
兎 狸 ノロなどが
無数に巣喰っているそうだ
宮城のお堀に
鴨がのんびり浮いているのと同じである
北と南
鳥どもは
自由に 飛び往き飛び来っているのに
人間は ぴったり足止めをくらっている
ここから
日本は近いのに わたしは
遠く
中国も 南へ
大迂回して帰らねばならなかった
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