〈朝鮮と日本の詩人 7〉丸山薫

「いつ頃か、姫は走っていた。姫のうしろを魔物がけんめいに追っていた。彼女は逃げながら髪に挿した櫛を抜いてほうった。櫛は魔物との間に、突兀として三角の山になった。魔物はその山の陰にかくれた。そのまま姫は … 続きを読む 〈朝鮮と日本の詩人 7〉丸山薫