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〈日本の過去を告発する〉和歌山県有田郡に連行された金世国さん(77)

2005年05月21日 00:00 主要ニュース

「葬式は自分たちでやれ」

小学校の卒業を控えた3月のある日、日本人将校に呼ばれ同級生1人とともに教員室に行った。教室には校長がいて、「お前たちは光栄にも日本で勉強することになった。日本で勉強すれば技術者になって帰ってこられる」と言葉巧みに言うのだった。

家に帰ってこのことを話すと、両親は小学校を卒業したばかりの子どもが、どうやって異国の地で暮らしていけるのかと猛反対した。両親の反対もあり、日本に行くまいと決心して翌日学校に行ってみると、校長がすでにトラックを待機させていた。私たちは無理やりトラックに詰め込まれ新義州に連れて行かれた。新義州には同年代の朝鮮女性80人と青年20人がいた。

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