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〈朝鮮近代史点描 7〉甲申政変の挫折

2005年04月26日 00:00 歴史

Q:金玉均たちが1884年に企てた甲申政変は、なぜ失敗したのでしょうか。それでも朝鮮における最初のブルジョワ改革運動と言えるのでしょうか。

A:当時、国政を担当していた閔氏政権は、清国に頼って政権の維持をはかりましたが、ひどい財政難に陥り、政治顧問のドイツ人メルレンドルフの意見に従って「当五銭」という、質の悪い新貨幣を鋳造して当面の財政難を打開しようとしました。

開化派はこれに反対して外国からの借款導入を建議し、金玉均は王の委任状を持って日本に行き、日本政府や民間に借款の働きかけを行ったものの、当時、日本もそんな余裕はなく失敗に終わりました。そしてこれらのことが契機となって開化派と保守派の反目は強まり、開化派は窮地に陥っていきます。

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