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〈高麗人参余話 1〉不老長寿「生命の根」

2003年04月07日 00:00 文化・歴史

朝鮮民族のバイタリテイを語るとき、その源として我々が好んで食する朝鮮人蔘、唐辛子、ニンニクをあげる人が多い。しかし、唐辛子は外来でありニンニクも原産地ではない。朝鮮人蔘こそウリナラを代表する植物であり、植物の王様であり、朝鮮の伝統薬材である。

朝鮮人蔘は亜熱帯の済州島を除き朝鮮半島の全地域(北緯34~43度)と中国満洲地方(43~47度)、ロシアの沿海州地方(42.5~58度)で野生の山人蔘として自生していた。三国時代、遼東半島を始め満洲と沿海州地方が高句麗の版図であったことを勘案すると高麗人蔘というのは真に妥当な名前である。草である野生の人蔘が土の中で数十年も腐らず自生し、300年育った物もあるというから信じられないくらいである。山人蔘は適当な水分を保った排水の優れた土地に自生する。歴史的には自然の山人蔘の採取から、林間に日陰を造って栽培する林間日陰栽培に移行した後、今日のように畑で日陰栽培が行われるようになった。

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