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〈おぎオンマの子育て日記〉厳父が恵比寿ハルベに

2002年08月23日 11:21 コラム

自宅から、実家まで新幹線と電車を乗り継ぎ、5時間と少しかかる。お金もかかる。そういうわけで、この夏休み、子供が3人になって初めての里帰りをした。朝、目が覚めると上の2人は、すでに階下で食事中である。これが、実家の醍醐味ではなかろうか。

離乳食の始まったミリョンを、母に預け、子供の頃よく通った市民プールに行くことにした。近所の人に自転車の子供いすを借り、前と後ろにサンホとチユニを乗せようとすると、父が危ないという。私の記憶が正しければ、母はよく子供3人を自転車に乗せていたのだが…。何も言うまい。結局プールにつき合ってもらい、ハルベコーチのおかげで、チユニは顔をつけたまま水に浮くことができるようになった。夜、父の気長なコーチ振りを弟に報告した。川に飛び込むことと、飛び込まなかったときの父はどちらが怖いか、天秤にかけたわれらの子供時代を語り合い、大いに盛り上がった。父も母も、厳しくて、怖かった。そして、忙しかった。それでも、思い出の中には、たくさんの本、博物館に美術館、海や山や川、手作りの服やおやつがあふれている。赤ちゃん返り真っ最中のサンホは、オンマに張り付き、すぐにべそをかく。到着時にはきれいに片付いていた家が、徐々に散らかる。母は、「あんたたちは、こんなに手がかからなかった」と言うけれど、子供のころの私とうちの子供たちと、どちらがいい子か。それは、甲乙つけがたい。

10日間の滞在中、ミリョンの頭に「ハンメはおいしいものをくれる人」ということが刷り込まれ、チユニとハルベには友情らしきものが芽生えたように思う。行きは1箱だった荷物が、帰りには3箱に増えていた。実家には静けさが戻っているだろう。

アッパのひとこと

イマジネーション

あるサッカーの指導者が、「どんなに巧い指導をしても想像力を損なう指導は悪い指導である」と言っていた。これは教育全般に当てはまる。見通しが悪ければ知識だけでは足りない。子供の豊かな想像力をないがしろにしていないか反省した。

(朝鮮新報)

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