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〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 78〉桓武天皇の血縁関係と撰進/終章「新撰姓氏録」が語るもの(上)

2002年07月15日 00:00 文化・歴史

最後に、9世紀初、平安王朝によって編さんされた古代氏族の系譜書「新撰姓氏録」(30巻)を見てみよう。

これは桓武天皇が諸氏族に本系帳の提出を命じたことに端を発し、皇子・万多親王らが撰進したもので、平安京および畿内(山城・大和・摂津・河内・和泉)に居住した古代氏族の族譜である。

周知のごとく、桓武の母は百済・武寧王の子孫・和乙継(やまとのおとつぐ)の娘で、光仁天皇の夫人である高野新笠(たかのにいがさ)であった。

また桓武の後宮には百済王明信を初め、百済王一族の女性たちがおり、平城・嵯峨・仁明の各天皇も百済系の女性を夫人としている。

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