約2年間、20人以上のハルモニたちの人生を聞き書きしてきた。歴史に名をとどめることのないごく普通の女性たちだった。娘として、妻として、母として、働く女として歩んださまざまな女性たちの苦難の物語。
共通のキーワードは、過酷な植民地支配、貧しさゆえの渡日。しかし、ここでも極貧生活を強いられ、呻吟せざるをえなかった。話を聞きながら、何度目頭が熱くなっただろう。目の前のおおらかでたくましい女性が話す「悲惨な過去」。波乱万丈という言葉では言い尽くせない生涯をはるかな記憶を手繰り寄せ、きつい故郷なまりで話してくれた。朝鮮学校を出なかった私にとって、ハルモニたちのお国言葉の微妙なニュアンスは理解できない。しかし、ハルモニたちは取材する私を変幻自在に助けてくれた。「オモニ、今のところ、もう一度日本語で言って」と頼むと今度は日本語で繰り返してくれるのだった。
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