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〈南北最高位級会談〉各国同胞の喜びの声

2000年04月17日 10:16 暮らし・活動

6月に南北最高位級会談開催」という朗報に在日同胞社会は驚きと喜びに湧いた。会談開催を祝う花見などの行事も相次いで企画されている。在日同胞は祖国分断により、言葉に形容できない苦しみを味わってきた。それだけに解放後初の最高位級会談開催のニュースに、「統一」への熱い期待を託していた。それぞれの思いを紹介する。

「乾杯!」日本の常連客も訪れた / 「統一の土台つくって」

本当に喜ばしいこと。焼肉店を経営しているが、発表があった日の夕方には、日本の常連客が祝杯をあげようとわざわざ訪ねてくれた。

立川分会では今月の23、24日に温泉旅行に行く。同胞たちが、この喜びを分かち合う姿を想像するだけでも興奮してくる。

首脳会談が実現され、祖国統一への意義ある土台が造られることを祈っているし、統一が実現されれば、在日朝鮮人運動、特に運動の生命線であるウリハッキョの生徒数も増えるだろう。民族教育を発展させるのに良い影響を及ぼすと思う。

聯西東京・中部支部立川分会分会長の厳忠鎬さん(53)

感激と驚きのなかで、知らせを聞いた。すべての同胞がそうだったように、30年前に亡くなった主人は「すぐにでも統一する」と口癖のように語っていた。

歴史的な7・4南北共同声明が発表されたのは、女性同盟の活動に出てすぐのこと。南北最高位級会談が大きな成果を上げ、わが民族に統一に対する確信を与えてくれることを願う。

女性同盟京都・南支部の高五生顧問(79)

実現へ雰囲気盛り上げよう

われわれ在日同胞にとっては本当に良いことだ。

娘が通う大阪朝鮮第四初級学校でも、教員らがチラシを作って配っていたが、これをきっかけに同胞社会でも会談を盛り上げる様々な行事や取り組みが行われればいいと思う。

南北は互いに会ってこそ理解し合える。一番大事なのは会って何をするかということ。在日の場合は、一緒に取り組むべき課題は何といっても民族教育の問題。日本学校に通うこどもたちの問題は切迫している。一緒に取り組めたらどんなにいいものか。

15年にかけてワンコリアフェスティバルを開催してきた鄭甲寿さん(45)

分断の悲劇、話し合いで解決を

ここまで半世紀以上もかかったという感じだ。すべての民族が会談に期待をかけている。

36年もの間、過酷な植民地支配の辛酸をなめたわが民族が、対立して暮らす必要がどこにあろう。余生いくばくもない私たちにとっては感慨深いものがある。

南北の首脳たちには、たくさん話をして人間関係を築いて欲しい。分断国家となった朝鮮は、お互いに話し合えなかったことが一番の悲劇なのだから。

民団との合同の花見は500人の同胞で盛況だった。私たちの気持ちをくみ取ってか天気も快晴だった。団体うんぬんよりも近所に住む者同士、わけへだてなく暮らしているということを改めて痛感した。現場では政治的な壁はない。

総聯と民団は、会談の開催を祝う大会などをともに企画し、統一の雰囲気を盛り上げていこう。

南北最高位級会談の発表があった前日(9日)に初めて民団と合同で花見を企画した総聯大阪・豊能支部副委員長の李鐘植さん(73)

「亡き祖母に伝えたかった」

朝青本部からの電話で知らせを聞いて、すぐにインターネットで確認した。胸がドキドキした。

生徒たちには緊急放送で知らせたが、興奮していた。祖国の分断以来、初めて最高位級会談が開かれることの意味を理解できなかった生徒たちには、「統一が近づくこと」と説明した。

6年前、最高位級会談の直前に金日成主席が逝去されたことを思うと、本当に感慨深い。また、昨年2月に亡くなった祖母にこの知らせを伝えられればどんなによかったかと思う。

東京朝鮮中高級学校の昔敬淑教員(23)

(朝鮮新報)

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