〈男子射撃・男子レスリング〉射撃、レスリングで初の金メダル

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メダル獲得数-金8、銀8、銅9、計25個

(写真:盧琴順記者)
(写真:盧琴順記者)

【仁川発=李永徳】19日に開幕した仁川アジア大会も折り返し地点を過ぎた。27日にはレスリングの男子57㎏級でチョン・ハッチン選手が、射撃の男子10mランニングターゲット混合個人戦でキム・ジソン選手が優勝し、朝鮮選手団にとって7、8個目となる金メダルを獲得した。また射撃の男子10mランニングターゲット混合団体戦(キム・ジソン、パク・ミョングォン、チョ・ヨンチョル選手)では銀メダルを獲得し、今大会のメダル獲得数を金8個、銀8個、銅9個、合計25個に伸ばしている。

(사진 로금순기자)
決勝でザフスタンの選手と対戦し、金メダルを獲得したチョン・ハッチン選手(写真:盧琴順)

北南の人々と喜び共有

レスリングの男子57㎏級に出場したチョン・ハッチン選手は準々決勝でモンゴルの選手に11-8、準決勝で日本の選手に4-2で勝利。決勝戦では今年のアジア選手権大会で優勝したカザフスタンの選手と対戦した。

相手と睨み合いながら虎視眈々と攻撃の機会を狙い、低い姿勢から相手の足めがけて矢のようなタックルを突き刺す。そして押さえ込みや場外への押し出しでポイントを重ねた。

終盤には相手に付け入る隙を与えたが攻めの姿勢を見せ続けて8-6で勝利。試合終了を告げるブザーが鳴り響くと、熱い声援を送っていた朝鮮選手団や「南北合同応援団」だけでなく南の市民たちもともに大きな歓声と惜しみない拍手を送った。同じ朝鮮民族が成し遂げた快挙に会場全体が沸き、チョン・ハッチン選手も朝鮮の国旗をなびかせながら場内を一周し喜びを爆発させていた。

今大会初となる朝鮮選手団のレスリングでのメダル獲得を成し遂げたチョン・ハッチン選手は「金メダル(という成果)を祖国の人民たちに報告できてよかった」とその言葉に 達成感を滲ませていた。

남자사격 혼합 개인 10m이동목표사격경기에서 김지성선수가 금메달을 쟁취하였다.(사진 로금순기자)
キム・ジソン選手は、射撃10mランニングターゲット混合個人戦で優勝した(写真:盧琴順)

金メダルは汗の結晶

射撃の男子10mランニングターゲット混合個人戦ではキム・ジソン選手が一番高い表彰台に上がった。脳裏には優勝するために歩んできたこれまでの道のりが蘇り、人目をはばからず男泣き。ともに表彰台にあがった2,3位の選手たちが真剣勝負を勝ち抜いた王者を慰労する光景は、観る者の心を揺らした。

競技では384点を記録し射撃種目では初となる金メダルを獲得した。アジア大会での金メダル獲得に照準を合わせて誰よりも練習を重ねてきたと話す。

10m先で2mの幅を左右に走る的を鋭い眼光で捉え、全神経を指先に集中させて撃ち抜いた。その試技は誰よりも正確で、自らの思いを念願の金メダルに「命中」させることに成功した。

キム・ジソン選手は「優勝できたのは練習で多くの汗を流してきたからだ」としながら、

「祖国にいい報告ができて幸せだ」と語った。

一方、キム・ジソン選手はパク・ミョンウォン選手、チョ・ヨンチョル選手とともに男子10mランニングターゲット混合団体戦にも出場。表彰式では銀メダルを首にかけたが、こちらではパク・ミョンウォン選手が悔し涙を流した。パク選手は「(祖国に)優勝の報告をしたかったのに、銀メダルに終わり涙が出た。今後もっと練習を重ねて必ず金メダルを獲得したい」と雪辱を誓った。

(朝鮮新報)

  • 男子レスリング 57㎏級
  • 男子射撃 10mランニングターゲット混合(個人・団体)