〈女子器械体操〉団体戦で堂々の銀メダル

[`evernote` not found]
Facebook にシェア
LINEで送る

団結力と精神力がチームの土台

【仁川発=李永徳】大会3日目の22日、女子器械体操の団体戦では朝鮮チームが堂々の銀メダルを獲得した。体操王国、中国に後塵を拝したものの、段違い平行棒、平均台、床運動、跳馬の4種目の合計214.650点はライバルの日本を上回る結果だった。競技にはカン・ヨンミ、キム・ウンヒャン、キム・ソヨン、チョン・ウンギョン、ホン・ウンジョン、リ・ウナが出場した。

(사진 로금순기자)
(写真:盧琴順)

次は必ず金メダルを

「私たちの競技には強い精神力と団結力が表れていた」

そう話す同チームのチョ・ユニ監督。仁川アジア大会での団体優勝を目標に掲げて練習に打ち込んできた選手団にとって転機になったのは、「体育強国」建設を目指す国から競技用具が支給された出来事だったという。スポーツ選手らに対する国の温情に触れた選手やコーチ陣は、その日を境に必ず大会優勝を成し遂げてみせるという思いを確固たるものにしていった。

選手たちはそれまでに比べて2倍以上の練習量をこなし、表彰台の一番上に立つ自分たちの姿を思い描きながら、怪我や痛みに耐え抜き「くたくたになるまで練習に打ち込んだ」(カン・ヨンミ選手)。その過程でどんな困難にも打ち勝つ心の土台が築かれ、選手たちの繋がりはいっそう密になっていた。

団体戦では2008年北京オリンピックで跳馬の金メダリストとなったホン・ウンジョン選手がチームを牽引。得意の跳馬で参加選手中、最も高い点数となる15.350点をたたき出し観客たちをうならせると、他の選手たちも持てる力を発揮して平均台と跳馬で2位、段違い平行棒と床運動で3位を記録し、銀メダルを勝ち取った。

団結力は団体戦だけでなく、24日に行われた個人種目でも発揮された。

ホン・ウンジョン選手が個人の跳馬で優勝を成し遂げた時、チームメイトたちは苦楽をともにしてきた仲間の快挙に大粒の涙を流していた。負傷のため段違い平行棒を棄権したホン・ウンジョン選手は、その種目に出場したカン・ヨンミ選手のためにサポート役に徹し、カン・ヨンミ選手も「ウンジョンのためにも勝ちたかった」と話す。そしてその競技では他国のベンチにあまりチームメイトが見られなかった中で、朝鮮のベンチにはチーム全員が座り、演技に合わせてかけ声を送っていた。

ホン・ウンジョン選手は、「(銀メダルには)満足していないが、金メダルを取ろうとみんなでがんばった結果だ」と話し、カン・ヨンミ選手は「次こそは金メダルを勝ち取りたい」と力強く語った。

キム・チュンピル総監督は「まだまだ若いチーム。選手たちが必死に練習を積めば、今後の展望は明るい」と語った。

(朝鮮新報)